遥か、もち巾着。

もしもって思ったら何かが変わるわけでもないし

パノフスキーには狭すぎる(院試日記 23日目)

人間、集中力の持続には限界がある。その上ぼくはすぐにそれが途切れるので頻繁にブレイクタイムをとらないとやっていられない。悪い事である。

 

そんな時間があまりにも多いので少しでも果実につなげようと、パノフスキーの『象徴形式としての遠近法』をちょびちょび読むことにした。エルヴィン・パノフスキーはイコノロジー(図像解釈学)を確立した前世紀最大の美術史家の一人である。

 

結論から言うと、これは息抜きに読む物ではない。小分けにして読むにはあまりに深すぎるし、息抜きに読むにはあまりに重すぎた。これは読むと決めて読む物だ。10分程度の休憩はパノフスキーには窮屈すぎる。

 

結果、『20世紀の美術と思想』の「時代を導いた思想家47人」を1人ずつ読むことにしたが、早速ジャック・ラカンの頁の解釈に時間をかけてしまった。あんちょこは便利だが、前後の文脈から切り離されてしまっているせいでわかりにくい場合もあるのが辛いところ。

 

いよいよ先行きが不安になってきたが、それより火曜日の発表の方が喫緊の課題である。無事に終わりますように。

 

今日の記録(5/31)

研究関係 7h