遥か、もち巾着。

もしもって思ったら何かが変わるわけでもないし

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ゆるやかな下り坂

例えば、歩きスマホなんてしながら美学棟の階段を下っていたせいで、足を踏み外す。そのまま階段を転げ落ちてしまい、命を落とす。 そんなふうに、死んでしまいたいと思った。 春というのは往々にして早く過ぎ去るものだが、今年の四月は少し違った。なぜか…

春過ぐ

こんなはずじゃあ、なかったんだけどなあ……と、それっぽい台詞を吐いてみる。 時刻は夜七時半過ぎ。過ぎ行く春の夜、今日もぼくは何も生み出せずに一日を終える。たぶん、こんな毎日を死ぬまで続けて、何者にもなれないまま終わるのだろう。自室に―見るのが…