遥か、もち巾着。

もしもって思ったら何かが変わるわけでもないし

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

鶏皮エコノミクス(院試日記 21,22日目)

唐突だが、ぼくは鶏皮が好きである。焼き鳥屋に行ったら鶏皮ばかりを食べている。あの食感を何物にも変え難いもので、さっぱりとした塩も甘辛いタレもどちらも美味い。 スーパーだと250グラムで70円前後という破格で売られている。それで見かける度に買って…

さよならをもう一度(院試日記 20日目)

大学の定期演奏会が中止になった。こうなるだろうと予期してはいたもののいざ公式な発表が出されると「嗚、本当になくなったんだ」とショックを受けるものである。ブラームスの2番、吹きたっかたなあ。 しかしまあ疫病がなく、予定通り練習が始まっていたら…

われは両手を広げていたり(院試日記 18,19日目)

昨日はなぜか昼まで寝てしまい、そのまま何も生み出すことなく1日を終えてしまった。ADPとATPをなんか色々する活動を体内で行っていただけの生き物と化していた。反省。 そういうわけで昨日は勉強がろくに進まなかった免罪符というわけではないが、改めて院…

バグ(院試日記 17日目)

暑い上に風も無いのでなんだか負けたような気持ちになりながら空調を入れた。窓は閉め切っているというのにどこからか虫は入ってくるのは不思議なことだ。少し開けた隙に入ってきてしまったのだろうか。パソコンと蛍光灯の間を自由に動くそれを仕留めようと…

白樺のざわめき(院試日記 16日目)

夜9時を回ってようやく今日の「クラシック音楽館」でラフマニノフの交響曲第2番をやるということに気付いた。 ぼくが愛する交響曲の1つである。 4年という決して長くはないオーケストラ経験のなかで2回演奏する機会に恵まれたという「思い出補正」があること…

失われた午前(院試日記 14,15日目)

更新を2日間まとめたり、更新時間がまちまちだったりするせいでなんだかタイトルの日数があっているのか不安になってきた。多分あっている。 昨日高校のクラスメイトとオンライン飲み会をしていたせいもあり、起きたらお昼になっていた。これは酒を飲みすぎ…

薄暮のドラクロワ(院試日記 13日目)

スーパーへ買い出しに向かったら臨時休業だった。そういえば「5/21は休業します」と書いてあるのを1週間前に見た気がする。嗚呼阪急オアシス。この辺りのスーパーでは品ぞろえが群を抜いて豊富なため、これはかなり痛い。仕方なくもう1軒の近所のスーパーへ…

考える葦(院試日記 12日目)

パスカルは「人間の不幸は、どれも人間が部屋でじっとしていられないために起こる」というようなことを述べている。それ故愚かな人間は退屈を紛らわすために気晴らしをし、しかしその中に幸福があると思いこんでいる—と。 ぼくごときがパスカルの思想を正し…

土砂降りのあとで(院試日記 10日目,11日目)

昨晩はひどい雨だった。ここのところ短いスパンで雨が降ったりやんだりしているため、洗濯をするタイミングを逃してしまっている。外出をしないために洗濯物のかさが減っているのは幸いなことか。 起きてみると久々に晴れ間が見えていたので、洗濯をすべくベ…

五月のせい(院試日記 9日目)

先日、この動画を見ていたら泣いてしまった。A Fluffy Polar Bear/ふわふわのくま 「ふわふわのくま」はTwitter上ではちょっと緩めでほほえましい画像を主に展開している(はずである)のだが、この絵本を基にした動画はちょっぴり切なくてでも暖かくて、再…

10分の休息(院試日記 8日目)

ぼくの燃費はティガーⅠ重戦車並みに悪いので、1時間半勉強するのに1時間くらい休まないとやっていられないような状況が続いている。思うに、大体の一人暮らしの欠点は食事と睡眠とその他のことが同じスペースで行われることではないか。6畳間にその全てを押…

キリンレモン(院試日記 6,7日目)

水曜は寝不足と頭痛の中講義が3コマあったためちっとも勉強ができず、何の実りもない1日を過ごしてしまった(3コマ程度で音を上げるのは軟弱だといわれそうだが…)。そんな日もある、と自分に言い聞かせつつも計画が1日遅れるのは好ましいことではない。だん…

歴史と物語(院試日記 5日目)

メーラーが不調だったのだろうか、ゼミの休講通知がぼくの元に来ず、暫くパソコンの画面の前でただ時間を浪費してしまった。休講というと北村薫の『空飛ぶ馬』の最初のエピソードを思い出す。1990年代。まだインターネットも電子メールも普及しきっていない…

夜風(院試日記 4日目)

午前中から正午を経て大体15時くらいまでは非常に集中して机に向かうことができるのだが、それ以降は次第に継続して勉強に励む時間が短くなっていってしまう。それは一種の生理現象なのかもしれないが、そうだとしても1日のうちでここまで密度に差があるのは…

コーヒーが冷める頃(院試日記 3日目)

コーヒーを好むようになったのはいつ頃だろう。小学生の頃から毎朝温かいカフェオレは飲んでいたが、ブラックコーヒーを飲み始めたきっかけは思い出せない。 しかし、高校生になって駅前のタリーズコーヒーに足繁く通うようになったことは一つの原因かもしれ…

曇天のショパン(院試日記 2日目)

不思議なことに図書館で勉強する際に求めているのは静かな環境なはずなのに、家で勉強しようとすると逆に静かなことに気持ちが落ち着かなくなる。かといって音楽を流すと集中できないし、雨音や波の音ではさして効果がない。気の持ちようで何とかしろよ、と…

長い昼寝(院試日記 0日目)

昨日までは短い睡眠の連続とはいえ夜中に眠れていたのだが、今日は全く眠れなかった。1時間ほど記憶が無かった時間があるのでその時は寝ていたのだろう。それで6時前にあきらめて布団から這い出て、机に向かうことにした。今日の2限の予習がまだ終わってい…

夏の匂い

昨日のことだ。夕食を終えた後、何をする気にもならなかったので床にひいた長座布団の上に仰向けになり、同心円状の蛍光管をぼんやり眺めていた。ただ何もせず、時間を過ぎるのを待っていたのだ。ふとポール・オースターの『ガラスの街』の最後の章を思い出…

1.5時間

ここ1週間ほど、急に不思議なことが起こるようになった。 睡眠時に1時間半ごとに起きるようになってしまったのだ。そして朝起きると身体は疲れ切っており、だるい中でトーストを焼くことになる。 人間の睡眠の周期は概ね1時間半らしい。どうやらそれは正しい…

4ヶ月と25日

昨日、現実から逃げながら現実と向き合っているふりをしたくて大学院入試の要項や過去問をインターネットで閲覧していた。要項は何度かすでに見ているので今更見る必要もないし、過去問を見たところで語学の問題は著作権の関係で書誌情報しか載っていない。…

気だるい日々

最近、起床と就寝の時間だけで見ればまずまず健康的に過ごしているのだが、日中に何も生み出せていない。院試の勉強も卒論の研究も何も進んでいない。ふとした瞬間に眠くなるしやけに目脂がでる。なんだかとっても無益である。 今日だって決して早いとは言え…

酒を飲んだわけでもないのに二日酔いのような目覚めだ

こんな夢を見た。 ぼくはある建物の2階にいる。その建物の1階と2階は文房具店で、2階はちょっとした日曜雑貨のコーナーと図書室とイベントスペースも併設していた。内装はガラスが多用され、さらに随所にまるでGoogleのロゴのように赤・青・黄・緑の4色があ…