遥か、もち巾着。

もしもって思ったら何かが変わるわけでもないし

酒を飲んだわけでもないのに二日酔いのような目覚めだ

こんな夢を見た。

 

ぼくはある建物の2階にいる。その建物の1階と2階は文房具店で、2階はちょっとした日曜雑貨のコーナーと図書室とイベントスペースも併設していた。内装はガラスが多用され、さらに随所にまるでGoogleのロゴのように赤・青・黄・緑の4色があしらわれていた。1階部分は高い天井があり、2階とはフロアの端の2列のエスカレーターとフロア中央の1列のエスカレーターで連結されている。1列の方は下り運転だった。

この建物はおそらく地元にあった丸善と2つの文房具店を足して3で割って作られてたのだと思う。さらに今回は2階までしか出てこなかったが、前見た夢にも同じ建物は登場しており、そのときは5階くらいまでフロアがあり3階以上は公共施設として使われていた記憶がある。

さて、ぼくは午後3時くらいから図書室コーナーで勉強を始めた。途中でなぜか商品棚に愛用の臙脂色のベレー帽を置いてしまった。5時くらいからイベントスペースで何かを観ていた。何だったのかは分からない。右隣には小中学校時代の友人がいた。午後7時になると2階は閉まるらしい。左横にはかわいい女の子が2人いたのでなんか満足しながら帰ろうとすると帽子がなかった。1列のエスカレーターの途中から飛び降りて1階の総合カウンターに行くと1人の女性が対応してくれた。その人はなぜかぼくの名前を知っていた。どうやらここはぼくの故郷で、ぼくはこの店の常連だったようだ。

帽子は間違えて買われてしまったかも知れない、とぼくは言った。彼女は伝票を見せてくれたが、買われた商品の中に帽子はなかった。ぼくは肩を落としながら家路についた。

ここで何故か大学の友人が登場し、焼肉に行こう!という会話を交わている。食べにに行く途中で目が覚めた。

 

不思議な夢だった。なんだか酒に酔ったみたいな寝起きだ。昨晩は一滴もアルコールは飲んでいないのに。そして頭上に赤いベレー帽がかけてあるのを見て少し安心した。

 

昨日はその大学の友人の四十九日だった。ベレー帽があるのを確認しながら、もう彼と焼肉に行くことはないんだ、と思って泣いた。