遥か、もち巾着。

もしもって思ったら何かが変わるわけでもないし

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

来期のスコア

バイトから帰ってくると郵便受けに白い大きな封筒が挿さっていた。次の定期演奏会で演奏するブラームスの交響曲第2番のスコアが届いたのだ。 品のいい薄い空色の表紙をしたブライトコプフ・ウント・ヘルテル社のスコアを見るだけで心は躍る。中を展くと生真…

ニトリで机と椅子を買った話

B'zに「いつかのメリークリスマス」という名曲があるが、その歌詞に「(抄前)君の欲しがった椅子を買った 荷物抱え電車の中 ひとりで幸せだった」という一節がある。 つまり彼は椅子を抱えて電車に乗り込み帰宅するのである。あり得なくはないがその光景は…

春を前に思うこと

もう春と言ってもいいのだろうが、気持ちとしては春は4月からなのでまだ冬ということにしておく。そもそも信州人の感覚としては3月はまだ寒いし、4月に入っても桜なんぞ咲く予感さえしないのである。まあ、昨今はコロナウィルスの影響で季節の移ろいに想いを…

ドホナーニの交響曲第2番に思うこと

今年に入ってからショスタコーヴィチの交響曲第7番「レニングラード」とプロコフィエフの交響曲第5番の実演に相次いで触れる機会があった。両者はともに第二次世界大戦中に書かれた交響曲である。前者は戦争をかなり直接的に描写しているし、後者もプロコフ…