遥か、もち巾着。

もしもって思ったら何かが変わるわけでもないし

ニトリで机と椅子を買った話

B'zに「いつかのメリークリスマス」という名曲があるが、その歌詞に「(抄前)君の欲しがった椅子を買った 荷物抱え電車の中 ひとりで幸せだった」という一節がある。

つまり彼は椅子を抱えて電車に乗り込み帰宅するのである。あり得なくはないがその光景は少し滑稽で、曲自体は切ないだけにクスリとしてしまう。

 

まさか自分が、それ以上に滑稽なことをするとは思ってもみなかった。

 

よく「幸せはお金で買えない」というが、これは間違いである。幸せにはお金で買えないものもある、というだけで対価を支払えば手に入れられる幸せも沢山ある。

であるから、ぼくが先日ニトリで机と椅子を買ったのも「幸せ」なのだ。

 

前のブログ記事に「図書館かカフェーでないと勉強できない」と書いたが、流石に家で多少は勉強ができないとまずい。家で勉強できない理由は第一にだらけるからであり、これはダントツだ。しかし、もう一つそこそこ大きな問題があった。デスクがないことだ。

我が家にある家具はベッドと座卓、四つのカラーボックス(本棚・CD棚として利用)、テレビボードであり、机に向かおうとすれば背の低い座卓を使うことになる。当然尻は痛いし足は痺れる。そこでデスクと机を手に入れるべくニトリに向かったのである。

 

有難いことに大学と下宿を直線で結んだ上にニトリは位置している。帰りしなに寄れるのだ。図書館で午後7時まで勉強した後、ぼくはニトリに向かった。

流石にきちんとしたデスクは持ち帰れないし、加えて金もないので狙い目は折りたたみ式のものだ。椅子も1番安いものを選ぶ。合計しても2,300円程度で収まった。ニトリ様様である。

 

ところで、だ。ぼくは通学に自転車を使っている。この日も当然自転車なのだ。両手には先ほど購入した机と椅子。

 

結局、ぼくはなんとか机と椅子をカゴにねじ込んで、自転車を推して帰った。稲葉浩志の書いた歌詞を笑えない状況に、電車で椅子を持ち帰るくらいはあるかもね…と思った夜だった。