遥か、もち巾着。

もしもって思ったら何かが変わるわけでもないし

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

夜ごとに夢で君を見る(院試日記Ⅱ 14日目)

(1/30の記録です) 本日は夜から予餞会があるのに加えて5限も入っていたのでなかなか忙しかった。ここ1週間院試の勉強に手いっぱいになっていたのもあり5限の予習が後に回っていたので、昼まではずっとその予習をせねばならなかったし、午後は午後で予餞会…

ぼくは夢の中で泣いた(院試日記Ⅱ 13日目)

(1/29分の記録です) 本日はオーケストラの練習でほぼ一日潰れてしまうため、勉強は出来なさそうだ。本当は早起きして独分和訳の一題でも解いてから行こうと思っていたのだが、昨晩気絶したように眠ってしまい、起きたら遅刻寸前の時間だったのだ。 練習場…

光輝く夏の朝に(院試日記Ⅱ 12日目)

予定通り早朝に家に帰投し、一休みしてから大学へ向かう。深夜から朝にかけてそれなりの雪が降ったようで、あちらこちらに3センチばかりの雪が積もっている。学食の前の芝生では子供たちが雪遊びをしており、立派な雪だるままで出来上がっている。年に数回の…

ある若者があるお嬢さんに恋をした(院試日記Ⅱ 11日目)

雨と雪ならば、気持ち雪の方がマシだと思ってしまうのは、僕が長野県松本市という微妙な土地で育ったためだろう。松本の年間降雪量はそれほど多くなく、とは言っても東京や大阪よりは雪への備えはあるために、交通やインフラが寸断されるということはあまり…

歌の響きをぼくが聴けば(院試日記Ⅱ 10日目)

心理状態の振れ幅の制御が効かないので、今日も1日の半分を漠然とした絶望感の中過ごしていた。院試の勉強が厭になる、ということは本心では自分には進学の意図がないのではないか?と疑いたくもなる。これはある意味では正しいのだろう。やりたいことなんて…

あれはフルートとヴァイオリン(院試日記Ⅱ 9日目)

本日(1/25)は修論の口頭試問。前日までは、いや開始1時間前までは余裕綽々だったものの、いざ試問会場のドアを開けるタイミングになるとひどく緊張してしまう。 修士論文の内容について、3名の教授から質問や感想、意見をいただく。やっていることはゼミで…

そして小さな花々が知ったならば(院試日記Ⅱ 8日目)

北摂に、おそらく今年はじめての雪が舞った。仮にも信州人なので、(育った街は県内ではあまり雪の降らない地域とはいえども)べつに雪は大して珍しくはないのだが、それでも少し心が弾んでしまう。つくづく、僕は単純にできていると思う。 大雪で阪急やモノ…

ぼくは恨まない(院試日記Ⅱ 7日目)

今日は昼に修理に出していた楽器を引き取りに神戸に行き、その後ドイツ語の演習を受けていた。修理に出した先のお店は阪神沿線にあるのだが、阪急宝塚線沿線に暮らす自分にとっては実際の距離以上に遠いような気がする。大阪から尼崎、西宮、芦屋を経て神戸…

ラインに、その神聖なる流れに(院試日記Ⅱ 6日目)

午前中に予定があると否が応でも起きねばならないので、怠惰な人間にとっては有用である—尤も、寝坊の危険が伴うが。 今日は午前中にロシア語の読書会があったため、起きたら昼!という悲劇を免れることができた。現在はゆっくりではあるがツルゲーネフの短…

ぼくの心を沈めたい(院試日記Ⅱ 5日目)

後ろの座席の方から下品な笑い声が聞こえて来る。僕は今、名古屋から大阪に向かう近鉄特急に乗っていた。実際の声量以上にうるさく聞こえる団体客が同じ車両に乗り合わせていたのは失敗だった。仕方がない。座席を取るときにそれはわからないのだし、彼らに…

ぼくが君の瞳を見つめれば(院試日記Ⅱ 4日目)

またしても生活習慣が崩壊してしまい、起きたら昼を回っていた。今日は研究室に顔を出すつもりだったのだがちょっと厳しそうだ。起きるのが少し遅くなるだけで、家を出るのは一気に億劫になる。 5時過ぎ、ようやく家を出た。大阪フィルの定期を予約してあっ…

薔薇も百合も鳩も太陽も(院試日記Ⅱ 3日目)

去る秋のこと、新国立劇場の舞台の演目に『レオポルトシュタット』なる作品を見つけた。世紀末から第二次世界大戦後までのウィーンのあるユダヤ人一家を描いた芝居、ということで大変興味をそそられた。日程が合えば観てみたかったのだが、あいにく東京行き…

ぼくの涙から芽生えるは(院試日記Ⅱ 2日目)

一昨日から自宅のWi-Fiが急に使えなくなり、ここ2日ルーターを再起動したりモデムを再起動したり色々弄ってもなかなか直らなかったのだが、今日もう一度試してみたら復活した。本当になんだったのだろう。ネット環境がなくなるのは単に不便なだけではなく、…

素晴らしく美しき五月に(院試日記Ⅱ 1日目)

目が覚めたら昼過ぎだった。今日は早起きするぞ、と思っていたのにやっぱり寝坊してしまったのだ。結局昨晩もなかなか寝付けず、朝になってようやく眠りについたのだから自業自得である。午後にゼミがなければ夕方寝ていた可能性すらあると思うとゾッとする…

今朝、野を行けば

修論を提出して10日が経つ。すっかり気が抜けてしまったのだが、実は来月の頭に院試があり、わずか2週間少ししか準備期間が残されていないので案外余裕はない。修士課程を受ける際は一応半年ほどかけて準備したのだが、今回は気づいてみたらそんな時間はなか…

そして年が明けた

修論日記を続けるほどの余裕がないまま月日が流れてしまいました。先日無事修論を提出しましたが、口頭試問までは二週間ほどあるので気は抜けません。絞首台の上で首に縄をかけられつつも、足元はまだ台の上についているような、そんな気分です。 修論を書く…