遥か、もち巾着。

もしもって思ったら何かが変わるわけでもないし

ぼくは夢の中で泣いた(院試日記Ⅱ 13日目)

(1/29分の記録です)

 

本日はオーケストラの練習でほぼ一日潰れてしまうため、勉強は出来なさそうだ。本当は早起きして独分和訳の一題でも解いてから行こうと思っていたのだが、昨晩気絶したように眠ってしまい、起きたら遅刻寸前の時間だったのだ。

練習場所までの移動で1時間ばかりかかるので、車内で単語帳でもパラパラしようと思いつつ、あまり荷物を増やすと嵩張るという問題がある。今日は背中に楽器を背負い、肩からはスタンドを提げて移動しなければならないので少しでも他の荷物は軽くしたいのだ。

流石は日曜日、車内は昼間でもそれなりに混雑していた。特に御堂筋線の混雑具合と空気の悪さは阪急の比ではなかった。こればかりはどうしようもない。地下鉄全般の薄暗い空気はあまり吸っていて気分の良いものではないが、しかし御堂筋線の駅や路線そのものは産業遺産として好きだ。梅田や心斎橋など、なかなかの貫禄を備えていると思っている。大大阪時代を今に伝える遺産の一つの割にはあまりに日常生活に入り込みすぎているのと、あちらこちらが更新されているせいでなかなかこの地下鉄が戦前からの生え抜きであることは意識しないが、その意外性もかえって美点にも思える。そんなことを考えていたらもう目的地の難波にたどり着く。意外と梅田から難波まではすぐで、歩こうと思えば歩ける距離なのだ。

思えば難波にはあまり来たことがない。せっかく大阪に住んでいるのに勿体無い気もするが、日常では梅田より南に行く必要がないから仕方がない。しかし、何年も後になって関西での暮らしに思いを馳せる時、後悔するかもしれない—と思うと、もう少し南の方に行ってみてもいいのかもしれない。