遥か、もち巾着。

もしもって思ったら何かが変わるわけでもないし

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

半月とマズルカ(院試日記46〜50日目)

ちょっと休んでました。別に勉強をさぼっていたわけでもないし生活が荒んでいたわけでもない。昼夜逆転を改善しようと1週間かけて色々試していたら結果的に更新する時間がなくなっていたのが理由。まあこんなちまちま書いてるブログを心待ちにしている人はい…

ステンハンマル記録帳

保有するヴィルヘルム・ステンハンマル(ステーンハンマルとも)作品のディスコグラフィ的なものです。気が向いたら随時説明・感想も書いていきます。内容について、ほぼ個人の感想となっていることはご了承ください。 なお作曲年はhttps://www.swedishmusic…

1953年、モスクワ 。(院試日記 45日目)

ぼくはモスクワ のバウハウスにいた。1933年にナチの圧力で閉校したバウハウスは戦後、ソヴィエト連邦・モスクワに移り蘇生していた。ぼくはそこに1953年から55年にかけて在籍していた。教員陣はカンディンスキー、モホリ=ナジ、アルバースらのドイツ時代の…

4年間の休息(院試日記 43,44日目)

大学生活の意味を学業や研究以外に費やすことは真面目な学生からしたら許し難いことなのかもしれないが、個人的にはそれはそれでアリだと思う。そしてそんな大学生にちょっとした憧れさえ抱く。 勉強に疲れたので本棚にあった江國香織の『東京タワー』を適当…

「正しい」イコノクラスム?

英国・ブリストルで奴隷商人の銅像が引き倒されたニュースは我が国でも大きく取り上げられた。その動きはトマス・ジェファーソン像やジョージ・ワシントン像などに対しても広がり、放火や落書きの対象となっている。 肌の色による差別は許してはならないこと…

ただいま珈琲(院試日記 41,42日目)

今日は久しぶりに体の痛みが軽い。気怠さは拭えないが肩や腰が比較的楽なのはありがたいことだ。雨上がり、駅へと向かう足取りも軽い。 市役所へ行くのに久々に電車に乗った。自転車でもいけるような距離なのだが、今日はそういう気分だったのだ。阪急電車の…

北大阪奇譚(院試日記 38,39,40日目)

更新サボってました。いや、更新はサボってもいいのだが勉学が疎かになっていた。これはいけない。月曜日に久々に楽器のレッスンがあったり、その疲労で火曜日に寝坊をしたり、色々あった結果1日2,3時間程度の勉強しか出来なかった。いやいつまで言い訳して…

電子レンジで牛蒡を焦がした(院試日記 36,37日目)

まず断っておくと、院試日記のくせにこの週末はちっとも勉強していない。これは1つには歪んだ生活習慣を強制的な睡眠で矯正すると言う目的があり、もう1つには自分の意志の弱さがある。 金曜日はそこそこの時間には床に就き、目覚ましもきちんとセットしたの…

歪み(院試日記 35日目)

漸く院試の日程が公開された。まあ例年通り9月の暮れのことには変わりないのだが、具体的な日にちが目の前に出てくるとより現実味を以て感じられるものだ。なんとなく手帳の年間スケジュールにカウントダウンを書いてみた。残り100日余り。長いような短いよ…

雨音を聞く(院試日記 33,34日目)

近畿地方が梅雨入りしたらしい。たしかに今日は酷い雨だったのだが、湿度と空模様は前から少しずつ梅雨へと向かっていた気がする。梅雨入り宣言はいつだって遅れてやってくるものだ。 本当はスーパーに買い物へ行こうと思っていたがやめにした。距離はそんな…

文化的時間の不足(院試日記 31,32日目)

大きな本屋さんで、あるいは図書館でずらりと並ぶ書架と書籍を見て「世の中にはこんなにたくさんの本があるのに、自分はこの中の1%も読めることもなく生涯を終えてしまうのかもな」と思って悲しくなったことはないだろうか。足繁く通った地元の丸善や市立図…

むし暑い(院試日記 30日目)

目を覚ますといつにも増して心地の悪さを感じた。体のあちこちが疲れで痛むのはもはや当たり前なので諦めている。問題はこの暑さだ。 日中活動している時間は空調を入れれば暑さは凌げるのだが、寝ている時はそうもいかない。お腹を冷やしてトイレに籠るのは…

食の悲しみ(院試日記 29日目)

人間は基本食べることから逃れられないという事実をたまに悲しく思うことがある。美味しいものを食べるのは幸せだし大事なことだとは思うが、一方で我々は「栄養を摂る」という、生きるのに不可欠なことのために食を強いられているとも思えるのである。加え…

カタログとモノグラフの薫り(院試日記 27,28日目)

久々に大学に行った。昨日からやっと学部4回生の登校が許可されたのだ。研究室が使えないと言うのはなかなか大変だった。ぼくの扱っている対象は研究室に元からあるような資料に記載が少ないため、文献調査の用事はそこまでないのだが、高精度なスキャナーを…

発表のあとで(院試日記 24,25,26日目)

昨日は発表だったこともあり、前日から色々と準備をしていたら夜を徹してしまった。もっと早期から用意していればよかったのだろうがギリギリで生きる癖がついてしまっているのは急には直せない。 そんなわけで昨日は発表後そのまま寝落ちしてしまった。ベッ…

パノフスキーには狭すぎる(院試日記 23日目)

人間、集中力の持続には限界がある。その上ぼくはすぐにそれが途切れるので頻繁にブレイクタイムをとらないとやっていられない。悪い事である。 そんな時間があまりにも多いので少しでも果実につなげようと、パノフスキーの『象徴形式としての遠近法』をちょ…