遥か、もち巾着。

もしもって思ったら何かが変わるわけでもないし

ぼくの涙から芽生えるは(院試日記Ⅱ 2日目)

一昨日から自宅のWi-Fiが急に使えなくなり、ここ2日ルーターを再起動したりモデムを再起動したり色々弄ってもなかなか直らなかったのだが、今日もう一度試してみたら復活した。本当になんだったのだろう。ネット環境がなくなるのは単に不便なだけではなく、アルバイトを完全オンラインで行っている都合稼ぎに響く。時間は取られたが復活を喜ぶべきだろう。

そんなこんなで貴重な午前の時間を潰してしまった。正午を回ると何故か途端に外に出る気が失せてしまう。自分は怠惰な人間故、自宅では絶対に勉強できないため、外に出ることは必要不可欠な要素である。また、これも自分は怠惰な人間故、自宅から出るのが億劫でもある。噫、なんと救いのないことか。

それでも外出の支度をして1時間くらい経ってから漸くドアを開けることができた。大学まで行く気力はもたないので、その道中にあるマクドナルドで妥協する。飯もまだだし。

 

窓際の席に初老の男性が座っていた。彼は、スケッチブックにボールペンで窓からの景色をさらさらと描いていた。地味目なキャップとダウンジャケットという特に目立った風でもない格好の男性が、昼下がりのマクドナルドでちょっとした趣味の時間を嗜む姿は、なんだかとても愛おしいように思えた。

ふと窓の外を見つめてはまたペンを動かす彼を見ながら、僕はコーヒー片手に手持ちの文庫本を開いた。そうすることで、自分が彼の精神的同盟者であることを密かに宣言したかったのだ。

 

今日の記録

『独文解釈の研究』第11〜20課。計3h40m程度。

 

復活したと思っていた回線がまただめになった。南無三。