遥か、もち巾着。

もしもって思ったら何かが変わるわけでもないし

あれはフルートとヴァイオリン(院試日記Ⅱ 9日目)

本日(1/25)は修論の口頭試問。前日までは、いや開始1時間前までは余裕綽々だったものの、いざ試問会場のドアを開けるタイミングになるとひどく緊張してしまう。

修士論文の内容について、3名の教授から質問や感想、意見をいただく。やっていることはゼミでの先生方からコメントをいただく時間とあまり変わらないのだが、尺は1時間に及び、修了がかかっているとなると緊張感が違う。

 

まず指導教員の教授から自己評価を聞かれる。案外、それが一番難しい点なのかもしれない。不足したところや欠点はいくらでも上げられるが、自信のある点を述べるのはなかなかに怖い。その後、3人それぞれから講評をいただいた。

反応は概ね悪くなかった。きちんとした場で褒められるとやはり嬉しいものである。その上で、詰めの甘い箇所、もう少し全体となる背景が欲しかった箇所、文章自体への指摘などが並ぶ。そして「君は与えられた環境の中で努力する人なので、より良い環境に身を置きましょう」と言われた。これは仮に博士課程に進学できたなら研究のために留学をしなさい、ということを暗に意味している。当然自分の意志としても海の外には出たいと思っているし、研究の内容からしても出ねばならないのだが、そのためには金銭と言語の面で色々と準備をせねばならない。それができるのも、院試に受かることが前提条件である。

1時間はあっという間に過ぎてしまった。評価された点は嬉しいし、指摘された箇所はご尤も、という単純な感想しか出てこないが、終わった後はなんだか晴れ晴れとした気持ちになった。何より、提出されてから2週間少ししか時間のない中で、ただでさえお忙しい先生方がこんなにきちんと僕の書いた論文を読んでくださっていたことに対してありがたく思った。しかも全ての卒修論を合計すればその字数は全80万字くらいになる。頭が上がらない。

 

なんだかんだで精神的に疲れてしまい、その日はすぐに寝てしまった。早く寝たのに、翌日は昼を回ってから起きてしまった。なんだか色々祟っている気もする。