遥か、もち巾着。

もしもって思ったら何かが変わるわけでもないし

長い昼寝(院試日記 0日目)

昨日までは短い睡眠の連続とはいえ夜中に眠れていたのだが、今日は全く眠れなかった。1時間ほど記憶が無かった時間があるのでその時は寝ていたのだろう。それで6時前にあきらめて布団から這い出て、机に向かうことにした。今日の2限の予習がまだ終わっていなかったのだ。

その講義では独文講読をしていて、18世紀の雑誌を読んでいる。当然正書法が定まっていない時代だし、それどころか文字はすべてフラクトゥールで書かれている。iとt、fとſ(長いs)の区別が印刷のせいもあってつきにくく、iとjは混同されているので文章を読む前に文字を読むというハードルがある。なれればなんてことはないのだろうが、ドイツ語の能力が初学者に毛が生えた程度しかないぼくは予習にひどく時間がかかるのである。この講義は本来こんな水準の学生が出席するようなものではないのだろうが、多少背伸びしないとやっていけないと思い、半ば意地で臨んでいる。

文章を読むときにまず愕然とするのは自らの語彙の少なさである。思うに、外国語の文章というのは単語の意味を知っていればなんとなく理解できた気になることができる。こう言ったのは単語の意味だけ並べて文法を考えないような訳は危険だと承知しているからなのだが、とはいえ理解できた気になれることも大意をつかむという意味では決して悪いことではない。そもそも個々の意味が分からないのに全体の意味を把握できるわけないだろう。基本単語1000語によって日常テキストのおよそ8割はカバーされるという話も聞いたことがある。はじめのうちは原始的な方法で単語を覚えることは必要なのだろう。

ということで、読んだ文章に出てきた知らない単語を書き留めて早々に覚えることにした。これは高校生の頃英文を読むたびに行っていたことである。なんだか懐かしい気持ちになりながら黒いSARASAのペン先を滑らせた。

 

先に述べたように睡眠をとれていなかったため、日中に長い仮眠をしてしまった。よって今日は勉強というほどの勉強はできていない。「0日目」となっているのはそのためだ。あってなかったようなゴールデンウィークも明けたことだし有意義に過ごしていきたい、と思っているともう深夜である。好い一日になるといいのだが。

 

今日の記録

独文予習 3h

独語   1h

研究関係 1h

計    5h